ポルシェ718ボクスターS
公開 : 2016.04.05 23:50 更新 : 2017.05.29 19:04
ポルシェは、自然吸気の6気筒エンジンを、4気筒ターボに置きかえ、モデル名を変えた。アイコニックなエンジンを失った今もなお、特別なクルマであるかどうかが、われわれの知りたいところである。
■どんなクルマ?
セブン・エイティーン。いやセブン・ワン・エイトか。初代ボクスターがデビューしてから20年(トゥー・ゼロとは読まない)を経た今でも、‘ボクスター’ と呼ぶのが、何だかんだ、もっともしっくりくるかもしれない。
しかしAUTOCARにとっては、モデル名に3ケタのナンバー(=718)が加えられたことよりも、2つ失われたものの方が重要だ。2本のシリンダーである。嗚呼。これまでの自然吸気ユニットが素晴らしかっただけに惜しい。
よくある話。ダウンサイジング化のトレンドから逃げることはできず、人工的なブロワーが充てがわれた。
914以来、水平対向の4気筒ユニットを搭載するのは今回がはじめて。ボクスターSの3.4ℓエンジンは2.5ℓまで縮小した。-624ccである。1気筒あたりの排気量は0.5ℓ少々。数値からは期待がもてそうだ。