ジャガーXE 20d Pure
公開 : 2016.04.12 23:50 更新 : 2017.05.29 18:37
■どんなクルマ?
伊勢志摩方面を舞台にした今回の新型ジャガーXF試乗会には、実はXEも試乗車として用意されていた。それが、XFに搭載されたのと同じ新開発のINGENIUM=インジニウム・ディーゼル・ターボ・エンジンを積んで登場した、XEのディーゼル・モデルである。
エンジン自体はXFのものと共通で、コモンレール式電子制御燃料噴射と15.5±0.5の圧縮比によって、2ℓの排気量から180ps/4000rpmのパワーと430Nm/1750-2500rpmのトルクを生み出す、DOHC直4ターボ・ディーゼルだ。組み合わせられるトランスミッションも、XFの場合と同じ8段ATである。
ただし、XEのボディはXFより全長で30cm近く短いなど、明らかにコンパクトで、当然ながら重量も軽い。XEディーゼル・モデルの車重は1660kgに収まっていて、同エンジンを積むXFよりちょうど100kg軽いのである。一方、同じXE同士で比較すると、ガソリン直4モデルより20〜60kg重く、V6モデルよりは逆に50kg軽いことになる。
ディーゼル・ターボ搭載のXEには、20d Pure、20dPrestige、20d R-Sportの3モデルがラインナップされ、プライスはそれぞれ497万円、535万円、549万円になる。同仕様のガソリン直4モデルと比べると、PureもPrestigeも20万円高、という設定だ。
■どんな感じ?
試乗したXEディーゼルはベーシックな20d Pureだった。そこでキャビンに収まると、レザー張りではない、独特の織模様のあるファブリック張のシートが迎えてくれたが、これが実に座り心地がいい。レザーのように表面が張った感じがなく、素直に身体の線に馴染んで、腰や背中の部分を優しく抱きかかえてくれる感触なのだ。