メルセデス・ベンツSL63AMG、バルセロナで公開
公開 : 2012.02.21 20:17 更新 : 2017.06.01 00:54
メルセデス・ベンツは、最新のSL63AMGを公開するための場所として、F-1のテストが行われているスペインはバルセロナのサーキットを舞台として選んだ。6月に英国で販売される新しい2シーター・ロードスターは、メルセデスAMGペトロナスのドライバー、ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグによって、新しいF-1マシン、MGP W03と共に世界各国の報道関係者にお披露目が行われたのだ。
1月のデトロイト・モーターショーで発表されたスタンダードなSLをベースに、軽量アルミニウムとマグネシウムを多用したSL63AMGは、ベース車両よりも125kgも軽く仕上がっているという。
エンジンは最新のM157が搭載される。ツインターボの5.5リッターV8で、E63、CLS63、S63、CL63などに使われているパワー・ユニットだが、そのパワーは529bhpまで上げられている。
重量を軽減したことにより、SL63AMGは、旧いSL63よりも大幅にパフォーマンスが上がっているという。更に最高30%の燃料消費を抑えることにも成功している。
メルセデス・ベンツの第6世代のSLに、アッファルターバッハにあるAMGのヘッド・デザイナーであるフォルカー・ヘルウィッヒによってデザインされたボディ・キットを纏う。それは、アグレッシブなルックスを持っているが、エレガンスさや優雅さにはかけるようだ。
大きなクーリングダクトを備えたフロント・バンパー、AMGスペックのデイタイム・ライト、ユニークなダブルの”鎧戸”フロントグリル、ボディ横についたV8 BITURBOのバッヂ、広げられたサイドシル、鋭いリア・スポイラー、ディフューザーを備える広げられたリア・バンパー・ハウジング、4本出しのクロームのエクゾースト・パイプなどが、SL63AMGのエクステリアでの特徴だ。
2代前までの2台のAMGロードスター、SL55と旧SL63AMGと同様に、アルミのハードトップ・ループを持つ。それは約20秒でトランクの中にしまい込めるものだ。
2012年のF-1シーズンは、AMGの名前が、親会社のメルセデス・ベンツとのF−1プログラムに冠されたシーズンでもある。そして、そのことを関連付けようとする最初の機会が、この発表だったわけだ。
メルセデス・ベンツは3月6日のジュネーブ・モーターショーでこの新しいSL63AMGに関する詳細を発表する予定だ。