アルファ・ロメオ・ステルヴィオの公道テスト

公開 : 2016.04.09 22:40  更新 : 2017.06.01 01:34

来年早々のデビューを目指して開発が続けられているアルファ・ロメオのSUV、ステルヴィオがイタリアの公道上でテストされている。

このテスト・モデルは、はじめてオリジナルのボディを被せされたものとしても注目される。以前、ステルヴィオのテストをキャッチした時には、フィアット500Lのボディを改造したものが被せられていたからだ。もちろん、そのカモフラージュはかなり厚いが、それでもマセラティ・レバンテを思い起こさせる(噂では兄弟車になるとも言われている)クーペのようなルーフ・ラインが見て取れる。また、そのデザイン言語はジュリアに使用されているもので、インテリアも同様にジュリアのものの影響を強く受けているようだ。

なお、その基本アーキテクチャーは、FCAのモジュラーを使用する。更に、もうすぐ発売を予定しているフィアットおよびジープのミッドサイズSUVともパーツを共用し、ベーシックなストラクチャーも共有する。しかし、エンジンとトランスミッションはまったくの別となる。フィアット、ジープ、アルファ・ロメオという3ブランドでのSUVの展開をFCAは考えていることになる。

このうちジープは屈強なオフローダーで、フィアットはオフロード能力とオンロード能力を持ち合わせるモデル、そしてアルファ・ロメオは最も高いパフォーマンスを持つモデルという性格付けだ。

このステルヴィオのエンジンについては、ジュリアと多くを共用すると考えられる。2.2ℓのディーゼルと2.0ℓのガソリンがその中心で、共に幾つかのチューンが用意される。また、トップ・エンド・モデルのクワドリフォリオ・ヴェルデには、523psの3.0ℓV6ツインターボが搭載される。このクワドリフォリオ・ヴェルデは、ポルシェのハイ・パフォーマンスSUV群にも充分に対抗できるモデルとなる。

FCAのモジュラー・プラットフォームは、BMW 5シリーズのライバルとなる大きなサルーンにも対応できるもので、アルファ・ロメオの2つのユーティリティ・ビークルのベースとなる。そのうち1台がステルヴィオで、もう1台はステルヴィオよりも小型のモデルだ。

アルファ・ロメオは、まだステルヴィオのリリース・デートを明らかにしてないが、2017年の初めになる模様。ベーシック・モデルのライバルはBMW X3だが、パフォーマンス・モデルはポルシェ・マカンがターゲットとなる。価格は£40,000(610万円)からというレンジが予測される。



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