今買えるクルマ、トップ50 ― 5〜1位
公開 : 2016.04.12 22:50 更新 : 2017.06.01 01:34
今買えるクルマのトップ50を決めるこの企画。ルールは簡単。われわれの独断である。現在、英国で販売中のモデルのなかから、価格/クラスを問わず、経験と技術的見地を軸に考慮、格づけしていく。
いよいよこのページではトップ5を明らかにするわけだが、トップ5のクルマの順位が販売台数と一致しないのは、われわれ独自の評価軸が反映されているからだ。
トップ5に漏れてしまったなかには、フェラーリ488 GTBやフォード・フィエスタ1.0Tエコブーストなど、これまでのテストでかなりの高評価を得たものもあるが以下で挙げるトップ5には誰もが異論はないはずだ。
5〜1位
5位 – レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・スポーツは、開発者にとって、実は苦悩の末にできあがったクルマだったりする。
レンジローバー・スポーツよりも一回り大きいレンジローバーが存在するだけに、ダウンサイズしたという事実以外の部分で存在感をださなければならないからだ。
それだけではない。イヴォークがでたあとは、イヴォークにできないことを、できなければならなくなった。だからこそ苦悩のクルマだというわけだ。
そこでレンジローバーが大切にしたのは ‘スポーツ’ というワードである。
デザイナーやエンジニアのみならず、SUVというジャンルの信奉者のすべてが満足できるように、まずは400kgのウエイト・セーブを目指した。
そのために、(きっと迷いはあったにちがいないが)高価なアルミニウム・モノコックを惜しげもなく採用した。
インテリアは、モダンなものを好む人と、トラディショナルなものを好む人の両方が喜ぶ仕立てとなっている。
たしかに体躯は大きいが、乗り心地やハンドリングを重視する向きでも満足できるようなセッティングを実現しているのもレンジローバー・スポーツの特長だ。
この記事のための撮影に借りだしたレンジローバー・スポーツは、われわれ一行の荷物はもちろんのこと、フォトグラファーの荷物もまるっと飲みこんでくれた。レンジローバー・スポーツは、ラインナップの単なる一部ではない。
どこであろうと、何をしようと、いつであろうとも、望むものを叶えてくれる。それも完璧に。