ツイステッドT40s
公開 : 2016.04.13 23:45
V8が好きか? 奇遇にもこちらはV8を載せている。ツイステッドの最新モデルをいざ試そう。
■どんなクルマ?
同じくランドローバー・ディフェンダーをベースとするJEモーターワークスが制作したズールー2 110の記事を書いてからまだインクが乾ききらぬうちに、AUTOCARへ一本の電話がかかってきた。
「もしもしツイステッドですが……」につづく話を要約すると、ツイステッドはズールー2 110よりも優れたアンサーを用意しているというのだ。T40sと呼ばれるそのクルマも6.2ℓV8エンジンを搭載している。
LS3型と呼ばれるV8はシボレー・コルベットとシェアするもの。「もちろん簡単にはフィットしませんでした」と怪しげな笑みを浮かべるのは、電話の直後にオフィスを訪ねてきたアレックス・ダケット。
ツイステッドのオペレーション・ディレクターである彼が言っていることは正しい。というのもGM製6L80型6速オートマティックは4WDにフィットしないのだ。JEモーターワークスと同じく、ツイステッドもカスタマーが購入したディフェンダーをファクトリー内で組み直す。テスト車の場合、ディフェンダー90をベースとし、ディーゼルを取っ払いV8を搭載している。
■どんな感じ?
£116,284(1,806万円)というのがT40sが掲げるプライス・タグだが、ツイステッドのカスタマーにとって、価格よりもボンネットの下に収まるものの方が重要だ。‘V8’。この言葉に心奪われる者も少なくない。足元は、‘プログレッシブ’ と呼ばれるオリジナルのサスで武装し、強化済みのアンチ・ロールバーとスプリング、ダンパーも専用品となる。
アルコン製のブレーキ・ディスクは、前:365mm、後ろ:300mmとし、それぞれ6ポット/4ポット・キャリパーがガッシリと挟みこむ。ホイールは ‘深リム’ の18インチ。285/60サイズと実にマッシブだ。リストはこれだけで終わらない。車内のオリジナルのレールの上には、レカロ製CSシートが鎮座する。ビスポークのレザーとアルカンターラがあしらわれ、目の前にはモモ製のステアリングが取りつけられている。