BMW、ミニのサルーン・モデルを検討中か
公開 : 2016.04.13 22:50 更新 : 2017.06.01 01:33
ミニの新バージョンとして、高級市場向けのミニ・サルーンが検討されているようだ。
そのモデル名は、BMWが商標を所有するライレーになる可能性もある。
ミニにこうしたサルーン・モデルを追加することは、公式には一切認められていないものの、関係者は今後切るカードのひとつと考えているようだ。
BMW傘下に入って3世代目となるミニは、5種類のモデルを送り出すとされている。それらは、丸みを帯びて、より成熟した外観になるだろう。
3ドアと5ドアというハッチバックに続き、2つ目の派生モデルとしてクラブマン、3つ目の派生モデルとしてコンバーチブルが加わった。これらのモデルは、ミニのアイデンティティを広げることに貢献したのは確かだ。
4つ目は、本年末に登場予定の2代目カントリーマンで、大きくなり、スペース効率も高まっている。
ミニのプロダクト・マネジメントを担当するラルフ・マーラーは、サルーンの計画を直接は認めないものの、ミニとは異なるセグメントやマーケットのトレンドを詳しく調べていると語った。
「アジアや米国では、セダンのマーケットが非常に大きく、当然ながら、われわれも関心を抱いている」
くわえて、ミニにとってヘリテージの要素は大きなもので、過去にライレー・エルフのサルーンが存在したことも、ラルフ・マーラーは話にあげている。
また、ヨーロッパの西部にくらべ、東欧、中国、北米ではサルーンの人気が高いことも彼は認識していた。
BMWは、2000年のMGローバー・グループ売却以降も、ライレーとトライアンフの商標を所有している。
ライレーというネーミングは、ミニ・サルーンの歴史に相応しいものであるだろうが、ブランドそれ自体よりもモデル・ネームにするべきだとAUTOCARは考えている。
なお、ミニ・サルーンのベースとなるのは、クラブマンの可能性が高い。2670mmというホイールベースと、Bピラーより前方のボディを共有できるからだ。
全長4300mm前後におさめれば、現在販売されている全てのサルーンのなかで、最小のモデルとなるのも興味深い。
これら5車種にリソースを集中するために、クーペ、ロードスター、ペースマンの世代交代は見送られることになろう。