エンジンは3.0ℓのストレート6であり、M3／M4がツイン・ターボチャージャーによる加給を受けるのに対し、M2のターボは1機のみだ。

それでもM2のエンジンは370psと51.0kg-mというマンモス級のパワーを生みだす。それも最大トルクに至っては、わずか1450rpmから湧きだすという。

パワーが立ちあがるまでの待ち時間が少ないから、自然吸気ユニットのような自然なパワー供給が特長。最高出力は6500rpmという比較的高い回転域で発生する。

インテリアはピュアばBMWそのものだ。これにバッジ／エンボス加工／ステッチ／アルカンターラが加わり、Mカーであることをアピールしている。

さて、以下は12時間のドライブにおける印象だ。

■どんな感じ?

BMWの初期の傑作たちは、コンパクトであること、軽量であること、敏捷であることの3点で、われわれを含む好事家たちの心を掴んでいたと思う。

たしかにこのページの主役であるBMW M2も、Mカーのなかでは最軽量だが、1570kgという車重は目を見張るほどの軽さとは言いがたい。