フォード、ベルギーのヘンク工場を閉鎖
公開 : 2012.10.25 12:44 更新 : 2017.06.01 01:04
フォードはベルギーのヘンク工場を閉鎖する計画を明らかにした。これによって4,300人の従業員が職を失うこととなる。もちろん、この閉鎖には労働組合の承認が必要となるが、この閉鎖はフォードのヨーロッパにおけるリストラ計画の一部である。
この5年の間、西ヨーロッパでは20%以上も販売が落ち込んでおり、過剰設備を減らすことは急務だった。モンデオの製造は、今世紀初めの300,000台から、1年につき90,000台も数を減らしている。ダウンサイジングの進行と、プレミアム・ブランドのセールス増大という間に挟まれたモンデオのセールスが今後回復するとは到底思えない。
計画ではヘンク工場は2014年一杯で、次世代のモンデオ、Sマックス、ギャラクシーの生産はスペインのバレンシア工場に引き継がれることとなる。また、Cマックス、グランドCマックスは、現在バレンシア工場で生産されるが、それがドイツのザールルイ工場に移される。
「ヨーロッパでのリストラは、フォードの事業を見直し、有益な成長を復活されるその基本となる」と、フォード・ヨーロッパのボス、スティーブン、オーデルは語った。
フォードは10月25日にも、このリストラ計画の詳細を発表する予定だ。現在、ヨーロッパのフォードの工場は、その最大生産可能台数の52%でしか動いていないとアナリストはコメントしている。