アストン マーティンV8ヴァンテージGTEにエンブレム・コレクション
公開 : 2016.04.15 22:40 更新 : 2017.06.01 01:33
アストン マーティン・レーシングは、2016年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦前夜のシルバーストーンにおいて、耐久シリーズの最高峰、WECを記念するビスポーク・ウィング・エンブレム・コレクションを公開した。
アストン マーティン・ヴァンテージは、ロード・バージョンとレーシング・バージョンの区別なく、すべてが手作業で製作されているが、そのボンネットに取り付けられるウィング・エンブレムも、車両と同様に手作りされているという。
アストン マーティンのパーソナリゼーション部門であるQ by Aston Martinの手になるウィング・コレクションは、バーミンガムの有名なジュエラリー・クォーターにおいて、熟練の職人の手で製作されているという。今回発表されたウィング・エンブレムは、2016年WEC各ラウンドを記念してマシンに取り付けられることとなる。
開幕戦となるシルバーストーン6時間耐久レースに出場する3台のV8ヴァンテージGTEには、ユニオン・ジャックをモチーフとするウィングが装着される。また、FIA WECの最重要インベントであるル・マン24時間を含む残り8戦では、各ラウンドを象徴するウィング・エンブレムが採用されるという
エナメル加工されるウィングには、先進のCADテクノロジーと、自動車エンブレムや記念メダルの製作で有名なVaughtons所有の伝統的な機械が使われている。その中には120年以上前から使われている機械もある。
ウィング・エンブレムは、まず、圧縮・焼き鈍し工程で強度と耐久性を増した後、チッピング工程によって金属の表面が平滑に加工され、その後、手作業による色彩が施され、目の細かい砥石で磨かれて、完璧な美観に仕上げられるのだという。そして、再び火が入れられ、光沢加工が施される。その後さらに磨き上げられて、美しい艶を出した後、最後のメッキ仕上げという工程を踏む。
Q by Aston Martinでゼネラルマネージャーを務めるマシュー・ベネットは、「弊社のサービスは、お客様に独自性の高いパーソナリゼーション・オプションを提案することです。アストン マーティン・レーシングのニューマシンに、ビスポークならではの高級感を応用できることを誇りに思います。特別なウィング・エンブレムを纏うV8ヴァンテージGTEが世界を代表するサーキットを駆け抜ける姿をこの目で見る日を楽しみにしています。」と語った。
また、アストン マーティン・レーシング・チーム代表のポール・ハウワースは、「われわれは新鮮な気持ちで今シーズンを迎えています。ドライバー・ラインナップを変更し、今週末にはいよいよニューV8ヴァンテージGTEがレースデビューの日を迎えます。シーズンを通じて力強いパフォーマンスを見せ、スペシャル・ウィングとともに良いリザルトが残せることを確信しています。」とコメントしている。