ポルシェ・カイエン・ターボS

公開 : 2016.04.15 23:30  更新 : 2017.05.29 19:04

キーを捻ると即座にエンジンがかかる。レンジローバー・スポーツSVRのような怒気に満ちたサウンドではないが、ガオッと一瞬吠えたのちに、ゴロゴロと大きな音を響かせる。いかにもパワフルである。

中回転域までのアクセルを踏んだ際の反応はわずかにソフトで、ミドル・レンジに達すると81.6kg-mのトルクを感じ始める。速く走るというよりも、いかに速いかを示す走り方をするというのが的確だろうか。

エア・サスペンションを ‘スポーツ’ あるいは ‘スポーツ+’ モードにすると、乗り味はぎょっとするような硬さに転じる。その代わり(スムーズな路面であれば)ボディ・サイズから考えられないフラットに走れる。

限界域では、同じようなサイズのどのようなクルマよりもアジャストしやすく、トルクを随時、最適に分配してくれるため姿勢は常にニュートラルだ。可変式のアンチ・ロールバーの仕事もよくわかる。

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