BMW 330e Mスポーツ
公開 : 2016.04.27 23:55 更新 : 2017.05.23 10:24
デフォルトに設定されているのはAUTO eDriveモードで、エンジンとモーターを走行条件やスロットル開度によってコーディネイトして、基本的に通常の走行のすべてをカバーする。海岸通りは狭く、しかもクルマが多いから、0-100km/hが6.1秒という全開加速を味わうことはできなかったけれど、常に活発なパフォーマンスを手に入れることができる。
さらに、バッテリーの充電量を最大50%まで増やすことができるSAVE Batteryモードと、同じく充電量を最大80%まで増やすことが可能なCHARGE Batteryモードが設定されていて、MAX eDriveを駆使するために電力をプールすることができる。
いずれにせよ、3シリーズのプラグイン・ハイブリッドたる330eは、ベーシックにこれまでのガソリン・エンジン車と同様のドライビング感覚を持っているところが、プリウスに代表される日本のハイブリッドカーとの最大の違いではないかと思った。
ガソリン・エンジン・モデルと基本的に同一のエンジンを使っているのに加えて、8段ATという、これもエンジン搭載車と同じトランスミッション・システムを用いていることが、ガソリン・エンジン車ライクなドライビング感覚を実現しているキーポイントだといえる。
ハイブリッドの先駆者たるトヨタが、プリウスという専用モデルを生み出し、それを育んできたのに対して、BMWにとってのハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドは、あくまで既存のモデルのバリエーションのひとつと見做されていることを伺わせる。その代わりBMWは、i3に代表されるEVを既存のラインナップとはまったく異なる種類のエコカー専用モデルとして生み出した、ということなのだろう。