アウディRS6アバント
公開 : 2016.04.20 23:40 更新 : 2017.05.29 18:14
561psという数字だけでも末恐ろしいのに、RS6パフォーマンスは605psを叩きだす。トルクはノーマル時、71.3kg-mであったが、パフォーマンス・パックに与えられたオーバーブースト時は76.5kg-mに達する。
また、ようやくエア・サスペンションが標準となった。スチール・スプリングを組みこむサスペンションが硬く不快だったことを考えると、いよいよRS6アバントは、馴染みやすくもなったといえるだろう。
■どんな感じ?
2トンを超えるにもかかわらずRS6パフォーマンスは強烈に速い。ローンチ・コントロールはつかないが、リアにロケット・エンジンでもついているのではないかと思えるような加速をする。
V8のゴロゴロといった音を撒き散らしながら、たったの3.7秒で100km/hに達する。0-160km/hまでも9秒かからずに安々と到達でき、免許証の心配さえしなければ地の果てまでいけそうな気持ちになる。
何よりも驚くのは、パワーの引きだしやすさだ。タイヤは路面をきっちりと捉え、1馬力も余すことなく伝わっていることがわかる。ウエット路面であれば、トラクション・コントロールが介入したことをメーター上でパパッと光ることで伝えるがメルセデス-AMG E63ほど横暴ではない。