プジョー、次世代のi-コクピットを公開

公開 : 2016.04.20 22:25  更新 : 2017.06.01 01:33

プジョーは今年の夏にデビューを予定している新しい3008に搭載予定となる次世代のi-コクピットをプレビューした。

第二世代となるi-コクピットは、12.3インチのTFTディスプレイと、8インチのタッチ・スクリーン、そしてセンター・コンソールに取り付けらえる8つのボタンが特徴。

この新しいi-コクピットは、アウディのバーチャル・コクピットに対する回答とも言え、インフォテインメント・システムに採用される中では最速のプロセッサを搭載するのも大きな特徴だ。

アウディのバーチャル・コクピットのように、メーターナセル内にTFT液晶が取り付けられるが、そのグラフィックスはルノーの社内で開発されたユニークなもので、5通りにカスタマイズが可能だ。ドライバーはステアリングに付けられたコントロールで、サテライト・ナビゲーションやドライバー・アシスト情報を表示することができる他、クラシックなスタイルを望むドライバーにはスピード・メーターとレブ・カウンター表示をさせることができる。

中央のタッチ・スクリーンでは、リアルな交通情報の他、TomTomベースの3Dナビ、そして目的地設定などが可能。更に、このスクリーンもドライバーによってカスタマイズが可能で、証明のセッティング、シート・マッサージャー、コクピットに放出されるフレグランスなども選ぶことが可能だ。また、これらプロフィールを変更するために、プジョーはワンタッチのボタンをセンター・コンソールに配している。

このボタンと他の7つのボタンは、エアコンやシート・ヒーター、電話接続などをダイレクトに選択するためのもの。なお、スマートフォンとの連動は、Apple CarPlay、Android Auto共に可能だ。

プジョーは、もはやシート・レイアウトを改善することによってコクピットの操作性を向上するのは難しいと話している。新しいi-コクピットは、今までのプジョーのようにステアリングの上方もメーターナセルが載る特徴的なものだが、ステアリング・ホイールの上部は2mmほど更にフラットにされた。

プジョーはこの新しいi-コクピットを108以外のすべてのモデルに採用する予定だ。しかも、ミッド・レンジのトリム以上のモデルには標準装備とする計画だ。つまり、プジョーは£12,065(188万円)から始まる208から、このi-コクピットが選択可能になるのに対し、アウディは£18,900(300万円)のA3以上でないとバーチャル・コクピットを選択できないということ。プジョーは、将来的に大多数のモデルがi-コクピットを標準あるいはオプションで選択することになろうと考えている。ベーシック・モデルについては、センター・コンソールのタッチ・スクリーンは省略されるが、それでもステアリング・ホイールの後、メーターナセルのTFT液晶は保たれるという。

プジョーはモデルの価格を上げることなく、i-コクピットを採用できたのは、こういった複雑なテクノロジーのコストが大きく下がったことに起因しているとコメントしていた。

プジョーの新しいi-コクピットが採用される最初のモデルは、5月に発表される3008になる。

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