■どんな感じ?

基本的なキャラクターは大きく変わっていないが、控えめな新型エンジンが、かつての ‘ゆったりとした’ メルセデス・ベンツを思い起こさせてくれる。またアウディ、BMW、ジャガーと比べても、エンジン単体の完成度は高いレベルにあるようだ。これは期待がもてそう。

左ハンドルから右ハンドルへのコンバージョンもうまくいっている、ペダル位置に違和感はなく、多くのドライバーが快適にドライブできるだろう。ドライビング・ポジション、ほかのサルーンに比べるとアップライトだ。特にタイトなジャガーXFのインテリアと比べるとゆとりがある。

キャビンと荷室容量はどちらもまずまず広々としている。SEグレードゆえ、素材の高級感で圧倒することはないが、12.0インチのLCDメーターやインフォテインメント・システムはなかなかの迫力だ。レザーで覆われたダッシュボードとヒーターつきシートのマッチングもいい。

それぞれのパーツの組みつけ精度は、見た目、手触りともに高い。表面加工のフィニッシュも美しい。長い時間過ごしても苦にならないサルーンを探しているのであれば、Eクラスが適役だろう。3年の所有が終わった時にも、あらゆる内装パーツの損傷が最低限で済みそうだ。