アウディQ7 2.0TFSI クワトロ

公開 : 2016.04.28 23:50  更新 : 2017.05.29 18:14

■どんな感じ?

室内は実際に広々としていて、どの席にいても居心地がいい。外寸はやや抑えめになったいっぽう、前席と後席の間隔は21mm拡大。ヘッドルームも前席で41mm、2列目で23mmさらなる余裕が生まれているのだ。コクピットの造型はアウディの最新モデルに準じていて、幅広い範囲をカバーする横長のエアベントに、温度表示などと一体化したエアコンのロータリー・ダイヤルなどが装備される。クリーンな印象を与えるとともに使い勝手がいい機能主義的なコンセプトだ。

オートマチック変速機のセレクターの最新のアウディ車のもので、パーキングポジションには親指のワンプッシュで入れられる使い勝手のよさが身上だ。その奥にはアウディ・マルチメディア・インターフェイスの円筒形状のコントローラーが備わる。コントローラーを操作する際、トップ部分の表面積が大きいシフターがパームレストとして使えるなど、操作類が有機的に関連しあっているのもの、機能性と審美性をうまく合体させたアウディらしい考え方のように思う。

シートは大ぶりで、表皮はパーシャルレザー。クッションはもっとも表面に近い部分がややソフトで、全体としては硬め。ドライバーのからだを包みこんでくれ、造型的には上品な観た目だが、実際は機能的に作られているように感じた。オプションでパーフォレーテッド・レザーの「コンフォート・シート」や、昨今のホテルのレセプションや洒落たレストランを思わせるウッドパネルを選ぶことも出来る。素材の選びかたと、アルミニウム素材との組み合わせ方などは、アウディならではの魅力に富んでいる。

2列めシートも足元が広々としているし、オプションで3列めシートを装着することも出来る(7人乗りになる)。その際、2列めシートのバックレストは比較的容易に倒れ、3列めシートへのアクセスも悪くない。ただ3列めは床下が掘っていないので、あくまで子ども用と考えたほうがいいだろう。2列めシートは3つのシートは個別に前後110mmもスライドするうえにバックレストの角度調節が可能なので、かなりゆったりした気分で座っていることが出来る。


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