アウディQ7 2.0TFSI クワトロ
公開 : 2016.04.28 23:50 更新 : 2017.05.29 18:14
■「買い」か?
テクノロジーを活かしているのも、新型Q7の特徴である。最たるものは、アクティブ・エアサスペンション(46万円のオプション)だ。全速度域にわたってしっとりした乗り心地を提供してくれるうえに、これにはもうひとつ注目すべき技術「オール・ホイール・ステアリング」が組み合わされている。
オール・ホイール・ステアリングは、電動による後輪ステア機構。低速時は前輪とは逆位相に後輪を操舵することで回転半径を小さくする。数値的にいうとスタンダード版の回転半径が5.7mであるのに対してこの機構が作動すると5.3mと小回りが効くようになる。実際に狭い道での取り回し性の向上ぶりは驚くほどだ。高速では同位相に後輪を操舵することでレーンチェンジなどをより速く確実行えるようにする。全長5mを超えるQ7ではありがたい装備だと思う。
安全装備の豊富さも新型Q7の大きな特徴だ。ひとつはアダプティブ・クルーズ・コントロールと、それに組み合わせたトラフィック・ジャム・アシスト機能。時速60kmまでの渋滞時の自動運転を可能にしたシステムだ。安全面とともに燃費も向上することが謳われている。
アウディ・プレセンス・シティはクルマや歩行者を検知して自動ブレーキまで作動させるシステムである。交差点で右折時、四角から出現したクルマを感知して自動ブレーキを作動させるシステムも組み合わされている。後退時に死角から近づいているクルマがある場合も自動ブレーキを作動させる。
アクティブ・レーン・アシストは、車線逸脱を防止するためにステアリング・ホイール操作に車両が介入するシステムである。自動操舵システムは超音波センサーと組み合わされることで、自動縦列システム「パーク・アシスト」でも利便性に寄与している。クルマとしての進化ぶりは全方位型の新型Q7なのだ。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
アウディQ7 2.0TFSI クワトロ
価格 | 8,040,000円 |
全長×全幅×全高 | 5070×1970×1735mm |
ホイールベース | 2995mm |
乾燥重量 | 2040kg |
エンジン | 直列4気筒1984ccターボ |
最高出力 | 252ps/5000-6000rpm |
最大トルク | 37.7kg-m/1600-4500rpm |
ギアボックス | 8速オートマティック |
サスペンション | 4輪ダブル・ウィッシュボーン |
ブレーキ | 4輪ベンチレーテッド・ディスク |
ホイール+タイヤ | 8Jx18 + 235/65R18 |
燃費(JC08モード) | 12.6km/ℓ |
▶ 海外初試乗 / アウディQ7 3.0TDI 218
▶ 海外初試乗 / アウディQ7 e-トロン
▶ カーレビュー / アウディQ7
▶ 海外初試乗 / アウディQ7 3.0TDI Sライン
▶ 海外初試乗 / アウディQ7 3.0TDI 218 SE