トヨタ・オーリス・ハイブリッド Gパッケージ

公開 : 2016.05.06 23:50　　更新 : 2021.01.28 17:39

撮影車両はGパッケージのパノラマルーフ仕様。電動ルーフシェードを含め10.8万円のオプションだ。
ステッチとクリアパイピングで、室内は高級志向。

■「買い」か?

ミニバン系を除いた1.8ℓのTHS IIを搭載するモデルはプリウスとレクサスCT、そしてオーリスが加わり3車型となった。価格は燃費対策仕様の「E」を除いたプリウスが約248万円から、レクサスCTは約366万円から、オーリスHVは約262万円からとなる。こう並べるとプリウスが最も買い得のように思えるが、「E」以外のリチウムイオン電池車は「A」の約278万円からである。

衝突回避と運転支援装備ではプリウスは「A」からミリ波レーダー式のPCSとACCを標準装備、レクサスCTは同様装備を全車にOP設定。オーリスHVはPCSが標準車にOP、Gパッケージに標準装備されるが、ACCは設定されていない。

居住性や荷室積載性ではCセグメント標準に準拠したオーリスがまとまりがよく、プリウスは空気抵抗軽減のために後席や荷室容量を犠牲にした印象が強く、レクサスCTはちょっと便利なクーペといった実用性である。

走行性能と装備の充実をコスパで量るかぎりベストはプリウスになってしまうのだが、オーソドックスなスポーティキャラと実用性の両立はオーリスHVの魅力。2名乗車プラス大きな荷物などのレジャー用途への対応力からプリウスやレクサスCTを諦めていたユーザーにはオーリスHVの追加は大いなる福音となるだろう。