フォルクスワーゲン、新世代エンジンの詳細を発表
公開 : 2016.04.29 22:52 更新 : 2017.06.01 01:32
フォルクスワーゲンは、次世代のTSIターボ・ガソリン・エンジンの詳細を発表した。新たなラインナップは、来月のインターナショナル・ジュネーブ・モーター・シンポジウムで公開される。
可変ジオメトリー・ターボチャージャーを採用するEA211 TSI evoエンジン群は、出力向上、燃費改善、環境負荷低減を図った新エンジンだ。
下は1300rpmからという広範囲でブーストをかける設計にしたほか、冷却系および吸排気系の改善、自由度の高いムービングパーツの採用により、現行エンジンよりも10%高い環境性能を実現。最も環境負荷の少ない条件では、100km走行当たり最大1ℓの燃料をセーブできるという。
最高350barの噴射圧を誇るインジェクターは、ノズルを6mmまで小型化。ターボ機構の慣性モーメント低減と相まって、新世代TSIエンジンは優れたレスポンスと排出ガスの低負荷化を実現した。これは、欧州の次期CO2削減目標(2020年以降はCO2排出量を95g/kmに留める)を達成するのに大いに役立つだろう。
次世代TSIエンジン適用車は、本年末には各国の街角でお目にかかることになるだろう。それは、最高出力130psおよび150psの1.5ℓモデルの可能性が高い。フォルクスワーゲンは、新型エンジンは現行の1.4ℓ4気筒ユニットと入れ替わる形で、(正式決定ではないものの)ポロおよびゴルフから採用を始める可能性が高いとしている。