フォード、サウザンプトン工場も閉鎖
公開 : 2012.10.26 15:32 更新 : 2017.06.01 01:04
昨日お伝えしたヘンク工場の閉鎖に続いて、フォードは来年サウザンプトン工場を閉鎖し、その活動をダグナムに移すこと決定した。この閉鎖によって1,400人が職を失う。
フォードは、ヨーロッパ全体で13%にあたる6,200人のリストラを行う。この中には、英国でのロジスティックスとサポート部門の人間も含まれる。
ヨーロッパでは、2007年から2011年の間、中型の商用車が19%、そして小型の商用車が34%という販売の落ち込みを見せている。その結果、サウザンプトン工場は最大生産能力の50%でしか稼働していなかった。サウザンプトン工場は、2009年以降、一交代制のシフトで充分だったのだ。そして、サウザンプトン工場の閉鎖は、更にサプライ・チェーンで500の失業者を生むことになる。
一方、ダグナムに移管されることによって、こちらは750人の新たな雇用が生まれる。そのうち何人かはディーゼル・エンジン・プロダクション・センター付となるはずだ。
ダグナム・ディーゼル・センターは、2016年に、ダントンで開発された新しい2.0リッター4気筒の生産が開始される予定だ。
SMMTのチーフ・エグゼクティブ、ポール・エヴェリットは「このニュースは、この発表で影響を受けることになったすべての従業員とその家族にとっては残念なお知らせになってしまった。しかし、ヨーロッパにおいて、フォードがより強く、競争力を持ったメーカーになるためには必要なことだった。」とコメント。
また、ヨーロッパ・フォードのCEO、スティーブン・オーデルも「ヨーロッパにおける需要の崩壊に対して、われわれは素早い決定をしなければならない」とコメントした。
ヨーロッパ・フォードは、すでにベルギーのヘンク工場閉鎖により4,300人の従業員を失うこととなっている。そして、WRCからの撤退も既にアナウンスしている。