マクラーレンは、F1の最終ロットに近いモデルをオーナーの代理で出品することにした。

1998年に組み立てられて以来、走行距離は4500kmに満たず、近年はマクラーレンのスペシャル・オペレーションズ・ヘリテージ部門がメンテナンスしていた。

ボディ・カラーは ‘カーボン・ブラック’ と呼ばれるもので、ホイールは黒いマグネシウム製17インチ(センター・ロック式)を組み合わせている。

ドライバーズ・シートはブラックとレッドのレザー、パッセンジャー・シートはアルカンターラが全体を覆っている。コンクール・コンディションだと言われるだけあり、工場出荷時から変わっている部分はない。

自然吸気のV12エンジンは627psと62.9kg-mを発揮。車重は1138kgであり、0-97km/hタイムは3.2秒。最高速度は386km/hに達するという。

シャシー番号069のこちらには、ラゲッジ、ファコム製軽量ツールキット、ファコム製ツールボックス、ブック、LMエディションに関する ‘ドライビング・アンビション’ と名付けられた自社書籍、マクラーレンF1オーナー限定の腕時計まで残されている。

マクラーレンは “惑星一コンディションがいい個体” だと表現しており、それゆえ価格も跳ねあがるだろうとスペシャリストは予想しているようだ。

昨年出品された個体がおよそ£9,000,000(14億226万円)を記録したため、シャシー069のこちらは15億程度になるのでは、というのが大方の見立て。

現在はマクラーレンのヘッドクオーターにて保存されており、一般公開も行っている。興味がある場合、デポジットを支払えば、希望のマーケットに出品される。

そうでない場合、以下のビデオを見て、F1に思いを馳せるのがいいだろう。いかにしてマクラーレンF1が世界最高峰と称されるかがわかるはずだ。