ロータス・エリーゼ・カップ250
公開 : 2016.05.03 23:50 更新 : 2017.05.29 19:24
最速にして、最高額のエリーゼが誕生した。シンプルかつ典型的な没入型のウェポンである。
■どんなクルマ?
ロータス・エリーゼ・カップ250は、どれほどサーキットにフォーカスしたクルマなのだろう?
まずはエアロがダイナミックなものになっているし、鍛造ホイールもゴージャスだ。ルーフさえオプションというのだから驚かされる。さすがに無償オプションではあるが、ロータスの固い決意のようなものを感じる。
細やかな部分はカップ220よりも、すべてが上回るように改良されている。なかでも注目すべくは、220が175/55のタイヤを履いているのに対し、250は195/50のヨコハマA048タイヤを履いている点だ。
ビルシュタインのダンパーをアイバッハのスプリングが巻き、フロントにはAPレーシング製のキャリパーがつく。フロントのアンチ・ロール・バーは調整可能だ。
ロータスのCEOであるジャン-マルク・ゲールの強い意思によって、エンジニアは極限まで軽くしようと試みた。その結果、ヘセルにあるライトウエイト・ラボラトリーにおいてダイエットが進められたのだ。
この成果もあり、リチウム・イオン・バッテリーは10kg軽くなった。カーボン・シートは6kg、ホイールは合計で1.5kgの軽量化に成功。涙ぐましい努力を目の当たりにすると、だらしない体型では乗れないだろう。