■どんな感じ?

わずかながらにパワーの差は感じられるが、2.0とのギャップも数字が示すほど大きいものではない。もちろんロング・レシオのギアも相まって、忍耐力を要するのはたしかだが、決して遅すぎるとは感じない。

さすがにエグゾーストの音質は諦めなければならないが、その反面、どの回転域でもなめらかに回り、クルージング時も静かだ。ルーフを開けても、窓さえ閉めていればバタつきがほとんどないのもいい。問題が生じるのは、むしろルーフを閉じたときだ。特にモーターウェイにおけるロード・ノイズが大きいのが気になる。

もともとは知的なクルマであるが、乗り心地とハンドリングに関してはハツラツとした性格であり、ロードスターに求める要素は満たされている。‘スポーツ’ グレードには18インチのホイールとアジャスト不可のサスペンションがついている。硬質なのは否定しないが、そのぶん荒れた路面でも上下動が少なく安定感があるといっていい。