ポルシェのR&D責任者、ハッツが辞任
公開 : 2016.05.04 22:10 更新 : 2017.06.01 01:32
R&D部門の責任者として5年間勤めたポルシェのウルフガング・ハッツが辞任した。彼は、フォルクスワーゲンのエミッション・スキャンダルの後、自発的に長期休暇をとっていたが、そのまま辞任することになった。ただ、この辞任がエミッション・スキャンダルに原因があるかどうかは解っていない。
今年57歳となるハッツは、14年間ポルシェに在籍した。例えば918スパイダーや911GT3 RSなどの開発ではR&D部門の長を務めたし、2015年に発表されたミッションEにも大きな影響を与えている。
ハッツは、「ポルシェで過ごせたことを愉しく思う。そして、スタイナーが私の後を継いでくれることを嬉しく思う。」とコメントした。
51歳のミカエル・スタイナー(写真下)は、クオリティ・マネジメントの長として2011年から、このポストについている。それ以前は、イノベーション&コンセプトの責任者を務めていた。第1世代のパナメーラにも深く関わっている。
スタイナーは、ポルシェの伝統と新たなるテクノロジーを融合させていきたいとコメントした。事実、ポルシェがEV化やデジタル技術を更に推し進めていくためには、彼の役割はますます大きくなっていくことになる。