フォード・エッジ2.0 TDCi

公開 : 2016.05.05 23:50  更新 : 2017.05.29 18:53

■どんな感じ?

デイリー・ユースにおいて、十分な仕事をしてくれるというのがエッジの特長。ただしパワーのあるグレードでも、決して速いと感じることはない。よって、上り坂でオーバーテイクするには、かなりアクセルを踏む。

6速のギアボックスも、X3の8速に比べると大きな助けにはならない。それに変速も少しダルい。

ただ、高回転域まで引っ張りながら、速い速度域で巡航するときなどに大きな不満や居心地の悪さを感じない。ノイズ・キャンセリングが効いているからだろうか? それともディーゼル・エンジンのデキがいいからか?

おそらく、そのどちらもが優れた結果をもたらしている。市街地でも感じるのだが、ディーゼルが鼻先におさまっているとは思えないほど静かだ。20インチ・ホイールが発するロード・ノイズも最小限に抑えられている。さらに風切り音もほとんど看取されない。これは素晴らしい。サスペンション・ノイズも小さい。それに乗り味もとてもやわらかい。ドイツのテスト・コースの路面がなめらかだったこともあるが、たとえ荒れた路面でさえ乗り心地がクラッシュしたりボディがよろめいたりすることはなかった。

ノーズの左右の動きはX3に比べるとゆったりとしており、機敏とはとてもいえないのだが、切った直後の反応に ‘待ち時間’ は生じず。コーナーの最初から最後まで不安な動きやよろめきが看取されないのもいい。エッジのカスタマーにとって、もっと大事なのは内装のスペースだろうか。‘多くのライバルよりも大きい’ というのが端的な答えだ。180cmを超える私でも、頭上/足元は前後ともに余裕があった。オプションのパノラミック・ルーフだと頭上スペースはやや狭くなるかもしれないが、荷室も大きく荷物の出し入れもしやすかった。

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