テスラ、モデルSのラインナップを拡大
公開 : 2016.05.05 22:35 更新 : 2017.06.01 01:31
テスラは、モデルSの新グレードとして、75Dを追加することが分かった。これは、70Dと90Dの中間を受け持つスペックになる。
米国では、$3000(約32万円) のオプションで、この改良型パワートレインを選ぶことができる。
先日モデルSを購入したオーナーも、75Dへのアップグレードを選択できたという。ただし、ごく最近の車両購入のみがその対象とされており、テスラの関係者は無料でアップグレードするか、$3000のオプション価格を設定するか、公式に見解を示していない。
75Dはそもそも、カリフォルニア州環境保護庁が、同乗者なしの車両用カープール利用承認モデルを公開するときに発表される予定だった。そのモデルリストには、75Dも含まれているが、現実にはモデルSのオプションに75Dがまだ存在していない。
75Dのバッテリーは、航続可能距離417kmを実現し、70Dに比べ30km延長されている。これはあくまで米国の基準に基づいた数値で、そのほかの地域に向けた仕様も含め、テスラは75Dの詳細を明かしていない。
2016年に新たに公開予定のモデルSは、従来ブラックの面積が大きかったノーズ部分が小さくなり、モデルXに近いデザインとなる。
インテリアは、フィギュアド・アッシュ・ウッドとダーク・アッシュ・ウッドの2トリムから選べる。
技術面では、空気のフィルタリング・システムをモデルXから譲り受けることが決まっていて、他メーカーが使用するシステムよりも100倍効率的なのだという。
HEPAと同社が呼ぶこのフィルターは、99.97%の廃棄汚染物質を取り除くことができるのだそうだ。
ほかにも、さらにパワフルなP100Dも加わることが予想される。エントリー・グレードである70Dの価格は£58,300(908万円)から。
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