ポルシェ911ターボ・カブリオレ
公開 : 2016.05.10 23:40 更新 : 2017.05.29 19:04
ただしクーペに比べると、バンプのやり過ごし方に難があるのは否定しない。20インチ・ホイールを履くにしては快適だし、スポーツカーの基準からすると受け入れやすいのだが、トラベルが小さいスプリングの弊害はたしかにある。シャープなエッジだと相応に突きあげる。
それらの不満点を一気に振り払うのが、エンジンだ。スポーツあるいはスポーツ・プラスにして変速スピードを高めれば、一瞬のポーズも許さずに加速していく。
車内にセットされるスポーツ・シートは電動調整式のものが標準。どのような方向にGがかかっても、シートがサポートしてくれる。カラー・タッチスクリーンも標準。あらゆるコネクティビティに対応している。
電動で立ちあがるウインド・ディフレクターもありがたい。ルーフを開けた状態でも風邪の巻きこみに悩まされることがなく、高速域でもこれは変わらない。
室内に入ってくるノイズとしてもっともボリュームが大きいのはタイヤ・ノイズだ。低速域でも音は車内に反響する。ただし速度があがっても超えお大きく張りあげる必要はないから、ほとんどの人は受け入れられだろう。
後部座席に座るのは相変わらず不快であるが、荷室として考えれば素晴らしい広さだ。実際に座るならば、小さい子どもが限度であるが、前席のうしろにスペースがあるかないかでは大違いだ。