アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ
公開 : 2016.05.11 23:50 更新 : 2017.05.29 18:24
■どんな感じ?
多く売れているドイツ製サルーンを大いに参考にしているなと感じるところがあるが、ボディ表面はカーブが多く、うっとりとするような魅力がある。アルファ・ロメオらしいといって、いいのではないだろうか。
クアドリフォリオには追加パーツが加わっており、それによるインパクトは大きい。ただし、リア・ディフューザーや4本出しのパイプを含めて下品だと感じるところはすくなく、絶妙な抑制が効いている。
156のようにコンパクトではないし、女性的な繊細さはないが、多くのライバルに比べると車体は小さいし、重量も軽い。たとえばディーゼルだと、乾燥重量は1400kgを切る。クラス基準から考えると軽量である。
グレーにペイントされた19インチのクアドリフォリオ用ホイールは、過去10年間にデビューした ‘GTA’ エンブレムをつけたモデルを思い起こさせる。アルファ・ブランドのファンならば、間違いなくそそられるだろう。
インテリアのパッケージングは良好。ドライブ・ポジションは低めであり、ステアリングとの関係性にも違和感はない。レザー/アルカンターラのスポーツ・シートのサポートは豊富で、クッションが厚めなのもいい。
フロント・シート周辺のスペースはたっぷりとあり、後部座席の足元は特に広々としている。頭上スペースも十分であり、たとえ背が高いパッセンジャーでも、窮屈だと感じることはないはずである。