アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ
公開 : 2016.05.11 23:50 更新 : 2017.05.29 18:24
スイッチ、インフォテインメント・システム、マテリアルの表面など、インプレッションを左右する部分にも不満点はない。レザー巻きのステアリングやダッシュボード、ドア・カード上部も上質だと感じる。
ただしメルセデス-AMGやアウディRSディビジョンのモデルと比べると、やはりチープな感触は否定できない。反面、インフォテインメント・ディスプレイのグラフィックやレスポンスは、現代的で洗練されている。
ステアリング・ホイール上のスターター・ボタンを押すと勢いよくエンジンが目を覚ます。音はたしかに勇ましいが、ソウルフルとはいえない。他メーカーよりはいいが、過去のアルファのV6を思うと、どこか味気ない。
決して悪い音ではないし極めて ‘今風’ のサウンドなのだが、メロディアスやメランコリックというワードが似合わない。M3よりは聴き心地がいいもののC63ほどではない。または6気筒のジャガーXE Sには及ばない。
‘DNAプロ’ と呼ばれるドライブ・モードは、ダイナミック/ナチュラル/アドバンスト・エフィシェンシー/レースから構成される。レースでは電制アシストを一切オフにする仕立てとなっている。
またレース・モードであれば、エンジン、トランスミッション、ステアリング、ブレーキ、リア・ディファレンシャルもサーキット走行向けの設定に切り替わる。可変ダンパーのみ、任意で設定できるようになっている。