スズキ・バレーノ1.0ブースタージェット
公開 : 2016.05.11 23:40 更新 : 2017.05.29 18:41
エントリー・グレードには16インチ・アロイ・ホイールをが組みあわされていたため、グリップ不足はあまり感じない。限界域ではまず前輪が外に逃げようとする。ちなみにこの際もステアリングは情報を伝えない。
また、ハードに扱う場合、ボディ・ロールにも気を使わなければいけない。スイフトやフォード・フィエスタで感じた喜びはそこになく、スプリングはやわらかいものの、凹凸の大きい路面では車体が細かく揺さぶられる。また、タイヤ/サスペンション・ノイズも大きめだ。
ただ、念のためにいっておくが、運転して楽しいかどうか? はバレーノのすべてを決める要素ではない。小型車にとって大事なのは内装の広さだ。前後ともにパッセンジャーは窮屈な思いをしなくていい。180cm程度の人でも、前席は余裕があり、後席も座れるだろう。
荷室も驚くほど大きい。スコダ・ファビアなどに匹敵するサイズといえるだろう。荷室フロア高は2段階で調節でき、後席を倒せば空間はフラットになる。
使用する素材を見れば、いかにしてスズキが軽量化に力を入れたかがすぐにわかるが、やわらかいタッチのプラスティックなどの努力も大いに感じられる。
そのうえ装備も実に充実している。たとえばエントリー・レベルであるSZTを選んだ場合、エアコン、ナビ、ブルートゥース、DABラジオは標準となっている。