メルセデス・ベンツSL400 AMGライン

公開 : 2016.05.13 23:40  更新 : 2017.05.13 12:50

メタル・ルーフによる不利な点としては、ウエイトが挙げられる。締めあげられたダンパーを組みあわせるAMGラインでさえ、カーブでは車体上部が外側に引っ張られている感覚がつきまとうのだ。

また、左右の身のこなしは、スポーツカーの如くクイックとはいえないし、密にコミュニケーションをとることを喜ぶタイプでもない。

フロント・ノーズは素早く動くうえ、リアも快活さを忘れていないが、やはりクルーザーの感は否めない。ただルーフを開けて、荷重がより後方にかかると、テールを滑らせる楽しみを感じられる。

キャビンは驚くほど快適だ。シートの幅はかなり大きく調整できるし、サポートもしっかりとしてくれる。

ルーフを開けた状態でも364ℓの荷室が確保されるため、2〜3名分の荷物を収められるし、ルーフを閉じれば504ℓまで拡大するためゴルフ・バッグも簡単に飲みこんでくれる。

欠点を挙げるとすれば、ライバルに比べるとわずかに内装が時代遅れになっている点だろうか。質感もそうだし、インフォテインメント・システムも、である。

いずれにしてもフェイスリフト・モデルであるから大きく落胆することはないが、最新のメルセデスのようにモダンだったなら、というのも正直な気持ちである。一方のApple CarPlayは評価を高めている。

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