日産、2014年に新Cセグメントを発表
公開 : 2012.10.27 20:50 更新 : 2017.06.01 01:04
日産自動車は、フォード・フォーカス、そしてフォルクスワーゲン・ゴルフと直接的なライバルになるモデルを2014年にサンダーランドで生産を開始する。
サンダーランドは、2006年にアルメーラの生産を中止したが、ヨーロッパで初めて小型のファミリー・ハッチバックを生産した工場である。それ以降は、アルメーラに代わって、キャシュカイ(日本名:デュアリス)を生産している。そして、更には2010年にはジュークの生産も行なっている。その2モデルの成功は、日産のヨーロッパ市場における信頼と占有率をアップした。
アンディ・パーマーが計画している主力のCセグメントは、18ヶ月前から計画されているモデルではあるが、まだ発表までは2年あるという。この新しいハッチバックは、次世代のキャシュカイや、ジュネーブ・モーターショーで発表されたインビテーション・コンセプトの生産バージョンにも似ているという。
「デザイナーはキャシュカイ同様、非常にエモーショナルなデザインをつくりあげた」とパーマーはコメントする。「そして、それは少しばかり生意気なデザインでもある。」と。
パーマーによると、誰もが革新を感じ、興奮を覚えるデザインで、日産のコンテンツとキャラクターを明確に押し出したモデルであるという。また、美しいデザインで、エキサイティングなテクノロジーを表現しているともいう。
このモデルは、アラウンド・ビュー・モニター、セルフ・パーキング・オプション、サテライト・ナビゲーション、そしてライブ・ミュージック・ストリーミングが装着される。
エンジンは、ルノーの1.5dCiディーゼルと、ダウンサイジングされあtガソリン・ユニット、そして3気筒の1.2リッター・スーパーチャージャーDIG-Sが搭載される。
ボディは5ドアのみ。ライバルはズバリ、フォード・フォーカスだ。現在、過度にキャシュカイとジュークに依存しているのを解消するモデルでもある。また、次世代のキャシュカイが、現状どおりの成長を維持することができなくなるというリスクも考えなければならないのだ。
「成功したクルマのモデル・チェンジは、どうしても保守的な傾向になってしまう。しかし、われわれは次のキャシュカイも大胆である必要がある。また、次のノートも、日産の前進を助けなければならない。現在のBセグメントの主流はノートで、マイクラ(日本名:マーチ)ではない。ノートはフィエスタと対抗するモデルだ。一方、マイクラ、より大衆的な価格の姉妹モデルでしかない。」とパーマー。
現在のノートと同様、新しいフォーカスのライバルとなるCセグメントは、キャシュカイ、キャシュカイ+2、ジューク、リーフとならんで、サンダーランド工場で生産が行われることになる。