フォルクスワーゲンCCブラック・エディション
公開 : 2016.05.13 23:30 更新 : 2017.05.29 18:57
このクルマの場合、18インチ・アロイ・ホイールが標準となるが、テスト車には19インチがつく。フェンダーいっぱいにタイヤがおさまり、見た目もいいのだが、
なにせ乗り心地はたまったものではない。
可変ダンパーをコンフォートにしても、足元はクラッシュしやすいし、くぼみやジョイントを踏めばキャビンにドカンと衝撃が伝わってくる。クルーズ時は、上下にボディが揺られ、落ち着かなくなる。
スポーツ・モードでは、車体の動きがギュッと引きしまった感覚になるが、そのぶんさらに、道路表面の状態が必要以上に伝わってくる。ブレーキングでうまく荷重を載せられないという問題もある。
ステアリングの重みはよく吟味されているが、だからといってフロント・ホイールがどういう状況にあるのかをまるで伝えてくれないのは問題だ。速く走らせることに楽しみを感じるクルマではないのはたしかだ。