■どんな感じ?

車格にしては比較的大きめのエンジンを搭載しているクプラ。同じ車格のフォード、プジョー、ルノーが1.6ℓターボ・エンジンを載せるのに対し、クプラは1.8ℓのターボ・エンジンを載せている。

このクラスにおいてもっともパワフルなモデルではないにせよ、トルクの大きさには自然と感謝の気持ちを抱くはず。高いギアでも特に不満なく、速く巡航できるのが、このサイズにしてこの排気量のいいところだ。

もっと速く走りたいのであれば、軽く精緻なギアボックスをダウン・シフトをすればいい。相当なハイ・スピードではないかぎり、操作も簡単。シートに体が叩きつけられるほどではないが、加速感はなかなかのものだ。

ただたとえレブ・レンジをフルに使い切ったとしても、エンジンは殊のほか静か。エグゾースト・ノートはフラットで、やや味わいに欠けるとも感じる。太くしわがれたサウンドは、ちょっと演出に過ぎる感じもする。