一方の高速巡航では、特に気にすることはない。安心感があるし、安定もしている。ウインド／ロード・ノイズは車内に介入してくるが、決して反響しすぎて、会話もままならないというほどではない。

インテリアのデザインはシンプルかつスタイリッシュ。質感は屈強なイメージをもたらす。黒を基調とする一方で、メタルの差し色も多くあり、安っぽくてげんなりとしてしまう、といったこともない。

メーターの見た目はクリアであり、各種コントローラーも ‘ここにあってほしい’ という位置にセットされている。ラジオ用ディスプレイの見た目は時代遅れだが、オプションのナビの解像度は高く、操作しやすい。

快適でサポート性豊かなシートにはありがたみを感じるだろう。しかしそれだけにステアリング・ホイールが上下に調整できないのが残念だ。ただ、ポジションに違和感は感じない。頭上スペースも広く確保される。

実際のディメンションより広く感じられるのに対して、USBソケットが装備されていなかったり、ミラーの調整が手動だったりするのが残念だ。些細なことではあるが、特に後者は駐車時に困りものである。