アストン マーティン、ヴィラ・デステでヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトを公開

公開 : 2016.05.20 22:55  更新 : 2017.06.01 01:31

アストン マーティンとザガートは、5月21日、22日にイタリア北部のコモ湖畔で開催されるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトを公開する。

このヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトを公開は、1960年のDB4GTザガートに始まる50年以上にも及ぶアストン マーティンとザガートのコラボレーションから誕生した5台目のモデルとなる。

近年では2011年に発表したV12ヴァンテージ・ザガートが知られるが、このヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトは5台目となるコラボレーション・モデルだ。

ヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトは、マレク・ライヒマン率いるアストン マーティンのデザインチームと、イタリアのミラノに本拠地を構えるアンドレア・ザガートと彼の専任デザインチームの密接なコラボレーションによってデザインされた。ゲイドンのアストン マーティン本社で開発・エンジニアリングされたこのコンセプトモデルの特徴は、大きな1ピースパネルを使用したカーボンファイバー製のボディワークで、ボディ・パネルの継ぎ目に現れるスプリット・ラインが大幅に減らされている。また、円形リフレクターのテールライトは、ザガート・デザイン伝統のデザインだ。サーキット専用モデル、アストン マーティン・ヴァルカンと同一のLED “ブレード” テクノロジーも採用されている。

アストン マーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、「アストン マーティンは長年にわたって、独自のデザイン・ランゲージを発展進化させるとともに、洗練させることに磨きをかけてきました。さらに、CC-100、One-77、ヴァルカンなどのスペシャルシリーズ・モデルによって、時代の先を追い求めてきました。ヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトは、アストン マーティンとザガートが力を合わせ、いかにしてアストン マーティン・デザインの境界を押し広げるかを雄弁に物語っています。」とコメントしている。

また、ザガートのCEOであるアンドレア・ザガートは、「私たちは、アストン マーティンとの強力なパートナーシップとともに、両社の叡智を見事に共有してヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトを製作したことに誇りに感じています。このニュー・モデルは、50年前から連綿と続く重要な関係の本質を表しています。」と語っている。

ヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトには、One-77由来のドア・ミラー、DB11の空力プロフィールの流れを汲む彫刻的なリア・エンド、リトラクタブル・スポイラー、ラゲージ・コンパートメントにアクセスするためのリア・ハッチなど、アストン マーティン・コンテンポラリー・デザインの要素が随所に組み込まれている。ロア・ボディ全域に装着されたカーボンファイバー・シルにより、フロントからリアまで特徴的なラインが強調され、そこから4本のエキゾーストへと繋がる。

ガラス・エリアは、バイザーのようにボディワークを包み込み、、アストンマーティン・デザインの象徴であるサイド・ストレーキは、DB11と同様にホイールアーチからドアまで伸びたもの。このディテールは、創業100周年記念モデルであるCC-100に初採用されたものであり、ヴァンキッシュ・ザガート・コンセプトで更なる進化を遂げたと言える。また、リア・ホイール・アーチのシャープなクリースがリア・フランクへと溶け込み、流麗なルーフラインと融合している。

なだらかなラインのルーフには、当然ながらザガートのアイコンである “ダブル・バブル” が施される。このダブル・バブルは、本来は空力への影響を最小限に抑えつつ、ヘルメットを着用したレーシングドライバーのヘッドクリアランスを確保するために採用されたデザインである。

パワーユニットにも手が入れられ、V12ユニットは最高600PSを発揮するまでにチューニングされている。

インテリアはヘリンボーン・カーボンファイバー、アルマイト処理されたブロンズ、アニリン・レザーを組み合わせてダッシュボードを製作し、ベントやロータリー・スイッチにはハイクオリティな素材を使用。シートやドア・セクションには、ユニークな“Z”パターン・キルトがあしらわれ、ザガートのイニシャルである“Z”が、ヘッドレストにはエンボス加工で、センターコンソールにはステッチで、それぞれ施されている。



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