ワイヤレスのスマートフォン充電や、アクティブ・セーフティ、アクティブ・クルーズ・コントロールなどの便利なシステムも多く投入されている。

いざエンジンをかけると、2.0ℓエンジンは囁くかのように静かなアイドル音を放つ。まるで「最新の2.0ℓ4気筒ディーゼルの模範ですよ」と語りかけるみたいに。静止時の洗練性に関してはEクラスがトップである。これに比べるとXF、5シリーズは、優秀ではあるが、やはり ‘典型的なディーゼル’ の域を脱しきれていない。

48km/h〜113km/hに要した時間は、5シリーズ→Eクラス→ジャガーの順である、Eクラスは5シリーズよりも0.9長く、XFよりも1.5短かった。

燃費計測部門が測定した結果によると、もっとも燃費がよかったのは20.1km/ℓのEクラスで、その次が17.2km/ℓの5シリーズであった。113km/hの巡航では、XFよりも220dの方が2dB室内が静かであった。

一方のハンドリングに関してはXFの独壇場であった。

ただし、トリム・レベルには留意する必要がある。BMW 520dとジャガーXF 20dはそれぞれMスポーツとR-スポーツといった走りを重視したグレードであり、タイヤやサスも相応のものとなる。