ジャガーF-ペース3.0d S AWD

公開 : 2016.05.23 23:50  更新 : 2017.05.29 18:37

しかし以前より、荒れた路面にて、サスペンションの意固地さが露呈するということも、ごくたまにあったが、可変ダンパーを装着するテスト車も、同様のケースが看取された。ロード・ノイズも決して小さくないのは、やはりオーバーサイズなホイールゆえだろうか。決して不快でたまらないというわけではないが、標準のこれより小さいホイールの方が当たりはやわらかい。

オープン・ロードでは、これらの傾向は気にならなくなる。やはりエンジン・キャパシティが大きいぶん、非常にリラックスしているからだろう。SUVというよりも、どこかサルーンに乗っているようだ。ボディ・コントロールにむずかしさを感じず、あまりのなめらかさに、車体が勝手に前に進んでいるような感覚になる。

運転を楽しむために作られたSUVなのだなと感じる。ちなみに、むやみなスポーティネスの強調(=誇張)が、運転の楽しみを底上げするとは、われわれは思っていない。F-タイプは純粋に運転を心地よくしてくれるクルマ。それを3.0ℓV6がうまくアシストしている。

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