アウディRS7パフォーマンス
公開 : 2016.05.23 23:40 更新 : 2017.05.29 18:14
標準ステアリングは大きすぎるし、ダイナミック・モードだと重すぎる。コンフォート・モードならばわずかに軽くなるが、それでも密接な感覚はない。だから自分で運転している、という満足感も希薄である。それ以外がとてもよくできているだけに、こればかりは残念だ。
一方21インチの大径ホイールが伝える衝撃は、標準のエア・サスペンションがまるっと吸い込んでくれる。さすがにロード・ノイズは聞こえてくるが、この速さのクルマのなかではトップ・クラスの快適性は確保されている。
後席のヘッド・ルームは背が高い向きにとってタイトだが、4名が問題なく座れるし、最新世代のアウディMMIインフォテインメントやインテリアの素材は、極めて優れた好例といっていいレベルにある。