トヨタ・ハイラックス・インビンシブル
公開 : 2016.05.24 23:50 更新 : 2021.01.28 17:53
電気仕掛けの装置のおかげで、ペダル・コントロールも簡単になっている。それでいて内装クオリティがランドローバー・ディスカバリーに引けをとらないのがいい。
ただしエンジンは商用バンのような印象を脱しない。スタート・アップ時にガラガラと唸るからだ。静けさとなめらかさは、モダン・ディーゼルに比べると水をあけられている。一方ミドル・レンジの反応のよさは好印象。
トランスミッションもいい。マニュアルのシフト感覚はカチリとしているし、クラッチも軽い。どこで繋がるのかも掴みやすい。オートマティックの方も改善が見られる。キックダウンの煩わしさも感じない。
しかしこれらよりも目立つのは、ハイラックスの走りっぷりだ。さすがに低速域の乗り心地はバンピーだが、高速域ではなめらかで落ち着いている。ソフィスティケーションという言葉は似合わないが、最高レベルにある。
ステアリングは重みがある。人工的な感覚はどうしてもつきまとうが、コマーシャル・バンに乗っているような、げんなりとする感覚には陥らない。