JEモーターワークス・ディフェンダー

公開 : 2016.05.26 23:40

最高出力は186psと49.5kg-m。ベース車は124psと36.8kg-mだから、相応のチューン・アップが施されていることがわかる。加えて ‘チューン・プラス’ パックも適合済み。エンジンがリマップされてある。

その結果0-97km/hタイムは11.9秒。低回転域には力づよくトルクを湧きあがらせ、モーターウェイの巡航速度まで、その勢いはつづく。

6速ATはフォードからの流用だ。もう少し詳しくいうと、フォード・レンジャーのものである。つまり大柄のディフェンダーでも物足りないことはないというわけだ。さすがにプッシュすえば動作の鈍さが目立つのだが、一般道を普通に走るかぎり動作はなめらかだ。

JEの ‘ストレッチ・スポーツ’ ステアリングは握り心地がいいがエアバッグがついていない。それにディフェンダーの潜在的な操舵フィールまではよくしてくれない。よって必要以上に重いし、回転半径も大きいため切り返しが必要。ジムのトレーニングみたく大変である。あいかわらず左右の身のこなしはディフェンダーが得意とするところではないし、ボディも上下左右に揺れ動くが、JE製のスポーツ・サスペンションのおかげで、動作は少しだけタイトになっている。ただ、そのぶん乗り味は硬く、跳ねやすい。路面の凹みはうまくいなすが、突起物を越えると途端に慌てふためく。短いホイールベースも影響しているようだ。

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