スコダ・ファビア1.2モンテ・カルロ
公開 : 2016.05.26 23:20 更新 : 2017.05.29 18:39
見た目はいいが、性能は見た目ほどではない。
■どんなクルマ?
ホットハッチであるスコダ・ファビアvRSの後継車種に見えなくもないが、さにあらず。ペイントされたアロイ・ホイールや色つきのガラス、モンテ・カルロ・ラリーからインスパイアされたバッジなど特別感こそあれど実は見た目ほどホットではない。これが実情である。
ベースとするのはSEグレード。ホイールは16インチだ。フロント・シートはスポーティなものに変わっており、ペダルもレーシーだ。シートとステアリングには赤いステッチが入る。黒く塗られた外装パーツもまた、スポーティな印象を高める。かっこいいではないか。
エンジン展開は3種のガソリンと2種のディーゼル。燃費と走りのどちらを優先するかを選べるようになっている。しかしもっともパワフルなものでも出力は110psだ。オプションで17インチ・ホイールとスポーツ・サスも選べるがテスト車は未装着で、90psを発揮する1.2ℓTSIガソリン・エンジンを搭載している。
■どんな感じ?
エクステリアと同様、インテリアもまた鮮やかさと活気に満ちており、フロント・シートは彫りが深くサポートに不足がない。
1.2ℓのガソリン・ターボ・エンジンは低い回転域からまずまずの力強さを披露する。市街地ではファビアが軽く感じられ、生き生きとしている印象もある。また5速マニュアル・ギアボックスの操作感やギア・レシオも市街地の走行に合っている。小気味よいクルマだ。
さすがに高速域は期待できないが、乗り心地やハンドリングもよく吟味されている。必要以上にピーキーすぎず、適度にまろやかさもある。