われわれの4.0ℓV8ターボを搭載するパナメーラ・ターボのほかには、4.0ℓV8ディーゼルを搭載するディーゼルS、3.0ℓV6ガソリン・ツイン・ターボを搭載するパナメーラ4Sも。またシングル・ターボのV6ガソリンとV6ディーゼルを載せるベース・モデルもあった。

ベース・モデル2台だけは触れることを許されなかったが、ドールナーと彼のチームが率いる、速いペースにも問題なく追従していた。ちなみにハイブリッドはなかった。モデル・サイクルの違いが理由だそうだ。

ご覧のとおり、どのモデルにも偽装が施されていたが、ライトなどの重要な部分が隠されていただけだから、エレガントな形はうかがい知ることができた。

新式のデュアル・クラッチ・オートマティック・ギアボックスは従来のプラットフォームと全く同じ位置に搭載しているのだそうだ。よりパワフルなモーターを搭載するハイブリッド・タイプでさえその位置は変わらない。

このハイブリッド。新型にはガソリンのハイブリッドとディーゼルのハイブリッドの2種類が用意されるらしい。また新型のMSBプラットフォームの柔軟性の高さゆえ、ディーゼルの4WDも用意可能なのだそうだ。

406psを発揮するすべてのパナメーラの駆動方式は4WDとなることが既に決まっている。8速のPDK IIは、コントロール・ポンプと内部の摩擦を低減したことによって30％の高効率化を果たしている。もちろん、それゆえギア・チェンジのスピードも速まった。91.2kg-mを超えるV8ディーゼルのトルクもきちんと伝えられる。このV8はカイエンSディーゼルが搭載する4.2ℓのものとは異なるそうだ。4.0ℓのディーゼル・ユニットは今後、アウディの新型SQ7にも使用する予定であり、最高出力はおよそ441ps。エレクトリック・ターボを組みあわせ、来年のアップデート版カイエンにも使用するようだ。