フォルクスワーゲン・トゥーラン2.0 TDI R-ライン
公開 : 2016.05.31 23:50 更新 : 2017.05.29 18:56
■どんな感じ?
テスト車にはオプションのスポーツ・サスペンションを装着しておらず、言いかえれば、見た目以外はスタンダードなトゥーランと同じなのである。
‘ドライブ・セレクト’ をノーマル・モードに固定していれば、絶妙な重みのステアリング、軽い操作感かつ正確なギアシフト、柔軟なエンジンを嬉しく感じる。
スポーツ・モードではステアリングがわずかに重みを増す。スロットル・ペダルの反応もより敏感になる。
これらのモード同士の変化はよくわかるが、人工的な重みの増し方や、ぎこちないアクセル・レスポンスとは無縁であるから、なめらかに運転できる。
ならば飛ばしてみたらどうか? (ややライドを犠牲にしながら)ロー・プロファイル・タイヤはたっぷりとしたグリップを引きだし、エンジンは逞しいながらも心地よいサウンドを響かせてくれる。
しかし、たとえどれだけ速度をだそうとも、クルマとの密接な一体感を感じることはないのは、手元に伝わるフィードバックが物足らず、なおかつ限界域付近のアンダーが、ただただ強いからなのだろう。