RALLY YOKOHAMA 2016
2016.05.21-22
わが国の近代文化が花開いた地である横浜を中心として、首都圏を巡るクラシックカー・ラリーとして知られる「RALLY YOKOHAMA 2016」が、去る5月21日と22日の2日間にわたって開催された。4年目の開催となる今回は1週間後に開催される横浜セントラルタウン・フェスティバル「Y157」のプレイベントとして、横浜港大さん橋を1日目のスタート地点として選んだ。
本ラリーは1974年末までに製造されたナンバー付き車両、あるいは大会実行委員会にて認められたクラシックカーに参加資格が与えられる。今回もブガッティ・タイプ35やベントレー3.5ℓ、MG TAといった戦前の名車を筆頭に、約80台のクラシックカーたちが集まった。
筆者がお邪魔したのは1日目の5月21日。スタート地点の横浜大さん橋駐車場には、早朝から現代のクルマとは明らかに異なる排気音を響かせながら、名車たちが続々と集まってきていた。当日、スタート前の会場の様子がNHKの朝の番組で放送されていたこともあり、スタート時刻の10時に近づくにつれてラリーを見物するギャラリーの数も増えていった。
主催のスタッフによるブリーフィングの後、いよいよセレモニアル・スタートが切られた。地元名士の振るフラッグとレッドカーペットを囲む多くのギャラリーに送られて、約80台のクラシックカーたちが2日間のラリーに旅立った。スタートの直後、大さん橋内に設置されたPC(パス・コントロール)ポイントで本日最初の腕試しを行い、沿道からの熱い声援とカメラのシャッター音を浴びながら、名車たちは横浜の街を走り抜けていった。ラリー1日目のコースは横浜をスタートして馬堀海岸を目指し、横須賀市のフランス料理店ラ・ルーヴルYRPでランチタイム。三浦漁港でのPCポイントを経て葉山マリーナ、山下埠頭のチェックポイントを通過、横浜ロイヤルパーク・ホテルでパルクフェルメとなる。
少し汗ばむほどに晴れ上がった空の下、三浦半島を駆け抜けたクラシックカーたちの2日目は、房総半島を舞台としてイオンモール木更津、ふれあいパークきみつ、上総牛久駅、ロッテ皆吉台CCなどを巡り、再び横浜に戻り、横浜市役所を経て元町でゴールを迎える。今回、1日だけの取材となったが、横浜をベースにコンパクトにまとめられたRALLY YOKOHAMAは、エントラントにとっては参加しやすく、ギャラリーには手軽に観戦できる良イベントであると感じた。
『RALLY YOKOHAMA』公式ウェブサイト
http://www.rally.yokohama/
イベント初日、スタート地点の横浜大さん橋は好天に恵まれた。
エグゾースト・ノートを響かせながら、続々と集まってくるエントラント。
モダンな大さん橋の建物とクラシックカーが居並ぶ様はまるで美術館だ。
参加車両はオフィシャルによる灯火や安全装備などのチェックを受ける。
NHKのテレビ番組『おはよう日本』の取材を受けるエントラント。
ラリー常連である雅楽師の東儀秀樹さん。ファンからの声援を受ける。
競技スタート前にドライバーズ・ブリーフィングが行われた。
本ラリーは横浜開港157年『Y157』のプレイベントでもある。
多くのギャラリーに見送られながら2日間のラリーが始まった。
スタート直後に設けられたPCをこなして大さん橋を出ていく。
横浜港のランドマークと晴れた空をバックに市街地へと向かう競技車。
市街を走るクラシックカーたちには、沿道からの声援とシャッター音が。
三浦半島を下り、三浦漁港のPCポイントに到着したエントラントたち。
海沿いの港湾道路を占有して行われたパス・コントロール競技。
潮風を頬に感じながらのPC競技。日々の練習の成果が試される。
今回のラリーでもっとも旧い参加車両となった1927年型ブガッティ・タイプ35B。
洗練された美しさを持つフランスのドライエ135Cは1937年型。
FMRを主催するガレージツインカム代表の平野さんは1952年型のMG TDで参加。
搭乗するクルーとの対比でその小ささがわかる1953年型スタンゲリーニ750SMM。
フィアット1100に瀟洒なクーペボディを架装した、1953年型フィアット・フルア・クーペ。
同じポルシェ356でもディテールの違いでかなり異なる印象の1961年型356Bロードスター。
1969年型フィアット・アバルト750GTザガート。ダブルバブル・ルーフが特徴的だ。
フェアレディの初代モデルである1960年型ダットサン・フェアレディ1200 SPL212。
1970年型マツダ・ファミリア・プレスト・ロータリー・クーペはグループ2ツーリング仕様。
ホワイトリボン・タイヤも優雅な1956年型メルセデス・ベンツ 190SLロードスター。
アバルトの優雅なオープンモデルである、1960年型フィアット・アバルト750 アレマーノ・スパイダー。
東儀秀樹さんの1952年型ACエース。1日目は一人で、2日目はご子息をコ・ドライバーにして参戦。
フォルムの低さが際立つ、デ・トマソ初の市販車である1966年型デ・トマソ・ヴァレルンガ。
スーパーカー世代の視線を釘付けにしていた、1970年型ランボルギーニ・ミウラP400S。
GTO譲りのティーポ128Eユニットを抱く4人乗りモデル、1962年型フェラーリ250GTE。
スペシャルショップ、アウトストラーダ代表のカワスジーさんは愛車の1974年型ディーノ246GTSで参加。
クラシカルな曲線と’70年代的エッジが融合したスタイルを備える、1972年型フェラーリ356GTC/4。
デイビッド・ブラウン時代最後の “DB” の名を持つモデル、1970年型アストンマーティンDBS。
往年の007シリーズでボンドカーとしても活躍した、1964年型アストンマーティンDB5。







































