ボルボV90 D5
公開 : 2016.06.01 23:50 更新 : 2017.05.29 19:08
■どんな感じ?
開発の親方であるハカン・サミュエルソンは「プレミアム・ブランドを見据えたモデルづくりは、われわれにとってはじめてのことです」と語ってくれた。
インテリアはXC90のように高級感を演出する素材が多く、そのすべてはスタイリッシュなもの。ダッシュ中央の大型タッチスクリーンの反応は速く、スマートフォンのようにスワイプやズームができるのもいい。
ドイツのライバルと同等の絶妙なポジションも確保しているのだが、読者諸兄の気になるところは、内装の静けさだろう。2.0ℓディーゼルの標準から考えると、静かだ。うるさいと感じることはまるでない。
パフォーマンス向上のための仕掛けもある。
小さなタンクに圧縮空気を充填しておき、アクセル・ペダルを踏んだ直後に、そのうちのひとつをエア・インテークに送りこむ。シリンダーは圧縮空気を受けとり、空気は、排気ガスが届く前にターボを回す。
これがターボ・ラグを低減するのだ。アウディSQ7のように、48Vの電気コンプレッサーなしに。
0-100km/hタイムは7.2秒。低速のレスポンスのよさも活きている証拠といえるだろう。