キア・ニーロ

公開 : 2016.06.02 23:50  更新 : 2021.03.05 21:36

スペースにも、ボディ・サイズを考えると不満はない。特に感心するのは頭上と足元の広さである。180cm程度の身長のパッセンジャーでも後席に座ることができ、前席にもさしたる問題は見当たらない。

荷室容量も、競争力は高い。これならば家族の移動でも不満の声はあがらないだろうし、開口部の低いリップのおかげで荷物の積み下ろしも楽なはずだ。後席を倒せば、ほとんどフラットな空間も広がる。

■「買い」か?

小型クロスオーバーのなかでもハイブリッドがまだ目立つ存在ではないだけに、決して多くのオーナーが食いつくわけではないだろうが、興味をもったオーナーの期待を裏切らないだけの完成度に達していると判断する。

エキサイティングするクルマではないが、きちんと曲がり、きちんと室内容量が確保され、多くのファミリーの生活にフィットする。また燃費もよく、今回のテストでは、メーターは22.7km/ℓを表示していた。

しかし、もう一度いうが、今回はフランクフルトの道における、あくまでブリーフ・テストであった。今年の終わりに右ハンドルのモデルを英国で試し、このクラスのゲーム・チェンジャーたりうるか? をAUTOCARは厳密にテストするスケジュールである。


キア・ニーロ

価格 £22,000(347万円)
最高速度 161km/h
0-100km/h加速 11.5秒
燃費 26.3km/ℓ
CO2排出量 88g/km
乾燥重量 1425kg
エンジン 直列4気筒1580cc+モーター
合計出力 141ps/5700rpm
合計トルク 27.0kg-m/1000-2400rpm
ギアボックス 6速デュアル・クラッチ


▶ 海外初試乗 / キア・ニーロ・プロトタイプ

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