DS5シック・レザーパッケージ

公開 : 2016.06.03 23:55  更新 : 2021.01.30 22:12

DS5はその発表直後、南仏ニースを舞台にした国際試乗会が開かれたが、そこに参加した際、シューティングブレークのイメージを採り入れたスタイリングであるという話を開発スタッフがしていたのが、印象に残っている。今日の日本のカタログには、「サルーンであり、クーペであり、シューティングブレークであり、しかしそのどれでもない稀有な存在。」という表現があるが、それはまさに言い得て妙、という感じがする。

現在、日本でラインナップされているのは基本的にシックと同レザーパッケージの2車種で、エンジンはいずれも1.6ℓ直4直噴ターボの165ps仕様を搭載、アイシンAW製6段ATを介して前輪を駆動する。プライスはシックが409万円、同レザーパッケージが454万円、試乗したのは後者だった。

■どんな感じ?

フロント・フェンダー上端をウインドーに向かって走るサーベルと呼ばれる太いメッキのモールディングなど、エクステリアにも特徴的なディテールを持つDS5だが、インテリアもなかなか個性的で、ダッシュボードやコンソール、それにアナログ時計やステアリングホイールなども独特の雰囲気を醸し出している。

なかでも特に、クッション部分に独特のパターンをあしらったセミアニリン仕上げのクラブ・レザーシートは、他のブランドのクルマでは目にすることのないものだ。そのシート、座り心地と体のサポートも上々だが、運転席と助手席の着座位置が高めの設定なのが若干気になったところだ。ちなみにリア・シートにも座ってみた。ここも着座位置はけっこう高目だが、レッグルーム、ヘッドルームとも充分にスペースの余裕がある。


関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事