DS3 Sport Shic
公開 : 2016.06.08 23:50 更新 : 2022.04.23 12:02
■どんなクルマ?
DSブランドの末娘、それがDS3である。末娘といっても、それはボディの大きさからくる表現であって、デビュー年でいうと2009年と、今回の3台のなかで最も早い。なので、発表時期からいうと長女ということになるけれど、ここはひとつ末娘で。
そのDS3、Bセグメントのハッチバック、C3のバリエーションとして誕生したのだが、それが狙ったところがフランス版ミニ・クーパー、すなわちBセグメントのプレミアムなスポーティ・モデルだったのは間違いない。後に同じゾーンを狙ってイタリアから登場したアバルト500とも、大きくいえば同カテゴリーのクルマだといえる。
ちなみにそのボディ・サイズは、全長3965×全幅1715×全高1455/1460㎜、ホイールベース2455㎜というもので、デビュー時点では当時のミニより大きかったのみならず、現行の3世代目ミニ3ドアと比べても、全幅は少し狭いものの全長はやや長い。
デビュー直後、パリとその郊外で試乗したDS3は、特徴的な形状のBピラーとフローティングルーフによるスタイリングがアヴァンギャルドな印象で、当時のパリの景観にも見事にマッチしていたのを思い出す。フロントとリアのデザインは変更されているものの、そのスタイリングの基本は今も変わっていない。
さらに、多彩なボディ・カラーに加えて、ルーフやドア・ミラーの色も多くの組み合わせが選べるなど、オーナーの個性を生かしたスタイルを構築できるという当初からの特徴は、今も基本的に引き継がれている。