第2世代のアウディA5、S5を公開

公開 : 2016.06.03 22:50  更新 : 2017.06.01 01:30

アウディは木曜日の夕方にドイツのインゴルシュタット本社で開催されたメディア・プレゼンテーションの場で、第2世代となる新しいアウディA5、S5クーペを公開した。

9年間の長きにわたって生産され続けた初代に変わるモデルで、そのデザイン・ファクターは予想通り新しいA4をベースとしたすらりとしたクーペに仕上がっている。

アウディもそのスタイリングに関しては、初代のA5から大きく変わる要素を採り入れることは敢えてしなかったと語っている。但し、330,000台を販売した初代に対して、よりエレガントでシャープなルックスになるように注力したという。

‘B9’ ファミリーのデザイン責任者であるフランク・ランバティも、「初代A5で発した強いメッセージ性を受け継ぎながらも、シャープで、スポーティでエレガントになっており、当然初代よりもスタイリッシュになっている。」とコメントしている。

もちろんライバルとして名を連ねるのは、BMW 4シリーズメルセデス・ベンツCクラス・クーペだ。

アウディはそのエクステリア・ディメンジョンについてはディテールを発表していないが、インゴルシュタットの関係者によれば、ボディはアルミニウムと高張力鋼板により60kgほど初代よりも軽量化されているという。また、エアロダイナミクスも向上しており、Cd値は0.25を誇る。

インテリアは最新のA4とほぼ共通で、ハイクオリティな素材によってプレミアムな雰囲気に仕上がっている。トランク・ルームは10ℓ増加した465ℓで、オプションでジェスチャー・コントールによる開閉機能を持つ。また、リア・シートは40/20/40の分割可倒式だ。もちろん、アウディA4に採用されているバーチャル・コクピットもオプションで用意され、最新のアウディMMiインフォテインメント・システムが装備される。また、これもオプションだが、Apple CarPlayとAndroid Autoとの連携も可能だ。

A5クーペに搭載されるのは2つのガソリンと3つのディーゼル・ユニットだ。最高17%のパワー・アップと、最高22%の燃費向上がされているという。

ガソリンの2.0ℓ4気筒ターボはEA888型で、アトキンソン・サイクルの190ps仕様と、250psのハイ・パワー・バージョンの2つというラインアップもA4と変わりない。

ディーゼルは、190psの2.0ℓ4気筒ターボのEA288型と、3.0ℓV6が2種類。3ℓは218psと272psの2つのチューニングが用意される。

4気筒エンジンと218psのV6ディーゼルは、6速マニュアルが標準。7速Sトロニックがオプションで、駆動方式はFFとクワトロのいずれかが選択可能。272psのV6ディーゼルは、クワトロが標準で、8速のオートマティックが装備される。

トップ・エンド・モデルのS5は、新しく開発された3.0ℓV6ガソリン・ターボが搭載される。354psというパワーは、先代のS5に搭載されていた3.0ℓV6スーパーチャージャーよりも21psほど大きい数値だ。ギアボックスは8速オートマティックで、駆動方式は当然ながらクワトロとなる。またオプションとしてスポーツ・ディファレンシャルも用意される。0-100km/h加速は旧モデルよりも0.7秒速い4.7秒で、燃費も13.0km/ℓから13.7km/ℓに向上している。

なお、新しいA5、S5の価格はまだ発表されていない。

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